長野県知事 村井 仁 様
日本共産党長野県委員会
委員長 今井 誠
同 県会議員団
団長 石坂 千穂
2008年度 長野県予算要望にあたって
2008年度の長野県当初予算の編成にあたり、国の増税、「格差」拡大、社会保障切捨ての政治に対して、福祉・医療、教育、環境、産業・雇用施策の前進など県民の暮らしを応援する予算となるよう強く要望します。
7月の参議院選挙では、従来の政治を転換する新しい政治を国民、県民が自ら切り拓こうとする結果を示しました。
その後の国会においては、高齢者への新たな負担を増やす後期高齢者医療制度の一部見直し、「集団自決」の教科書記述問題への対応など、政治の流れが変化しつつあります。
県政においても、県議会の新たな構成により、後期高齢者医療制度の凍結や介護保険、障害者自立支援法、品目横断的経営安定対策の見直しなど、いまの国の施策の転換を求めた意見書が全会一致で採択されたように、党派を超えて新しい政治を求める動きがすすんでいます。
先ごろ発表された長野県の「平成20年度当初予算編成方針」によれば、来年度の財政見通しは、「県税・地方交付税等が本年度と同額確保されるものと仮定してもなお大幅な財源不足が予想される」、「地方交付税等の動向によっては更に財源不足が拡大することも想定される」として、国の理不尽なやり方による県財政運営の厳しさを強調しています。また、道州制の導入、新たな市町村合併の推進と、公務員定数削減などを背景とした国主導の「地方行革」の深刻な影響が県財政にも現れています。
このような中にあって、長野県が全国の都道府県では唯一、6年間連続して県債残高を減らしてきた努力を無駄にせず、今後も「県債の発行額を元金償還額の範囲内にとどめ県債残高を引き続き減少させる」とした方向を継続するよう望みます。
そして県政が「県民こそ主人公」の立場に立ち、住民の福祉の増進を図るという地方自治体の本来の役割を発揮した予算編成とすることを願うものです。
以下に予算要望の重点項目と個別項目を提案しますので、その要望に応え施策の一層の前進・充実を求めます。